抗がん剤治療が始まる前に
手術した翌月から、3週間おきに6サイクルの抗がん剤治療が始まることになりました。
退院して1週間後から、1クール目がスタートとなりました。準備として、先ずは脱毛対策のために髪の毛をショートカットにしました。
そして医療用ウィッグの購入のため、美容院に医療用ウィッグを専門に扱っているセールスの方をお呼びして、美容師さんにウィッグの調整をしてもらいました。
医療用ウィッグとなるとお値段もはりますが、ウィッグを装着する時期が夏になることから、ムレにくい性能の良いものを選びました。
また、私が住んでいる地域では医療用ウィッグを控除してくれる制度が始まりましたので、ネットで情報ばかりかき集めていました。
ネットに書かれていることは不安を煽るものが多くあるから鵜呑みにしないように、と医療従事者からは言われますが。
何も分からないのですから、 それは仕方ありません。情報だけが頼りでした。
術後の後遺症(排尿障害)
術後の後遺症、排尿障害。私の場合、退院しても自宅で自己導尿カテーテルが必要でした。
排尿障害の原因は、手術により膀胱周りの神経が傷ついたためとされています。
術後、管を抜いてから尿の計測が始まりました。尿意を感じてから30分近くトイレに篭り、もう出ないと思って看護師さんの所に行き残尿を計測します。ですが、看護師さんに「まだたくさん残ってるね」と計量カップたまる尿をみせられ、落胆して病室に戻りました。そして次こそはと、たくさん飲み物を飲みます。溜まった方が圧力がかかって、残尿も少ないだろうと考えました。計量カップが溢れるほどの尿が出ても、それでも看護師さんからはオッケーはもらえません。
「時間が解決してくれるから、大丈夫よ」と看護師さんからは励ましてもらっていましたが、排尿障害がこのまま残ったらどうしようかと不安でした。
処方された薬を服用しながら、自己導尿カテーテルを使い、やっと残尿が50ml以下が連続して3回続きました。術後3週間はかかったかと思います。
膀胱を鍛えよう、腹圧かければいけるんじゃないか、と焦るばかりでしたが、卒業は呆気ないものでした。看護師さんが言う通り、時間が解決してくれました。
広汎性子宮頸部摘出術が決まりました
2017年春、広汎性子宮頸部摘出術を受けるため、検査を繰り返し、手術を受ける事が決まりました。
この手術を受けるためには、いくつかの条件をクリアしていなければなりません。
私の子宮を残したいという思いを組んで、担当の先生も一緒に頑張りましょうと言ってくださり、手術を受けるための検査と診察を繰り返しました。
そして、条件クリアを確認して広汎性子宮頸部摘出術を受ける事が決まりましたが、手術時に他への癌の転移が見られた場合は、子宮全摘への手術に切り替えることの承諾も求められました。
麻酔が醒めてから始めて、広汎性子宮頸部摘出術を受けれたのか、知ることになるのです。
手術の日。
麻酔から目が覚めて、まだ口も動かせない私に担当医から「子宮残せたよ」と言ってもらった時、
この時に始めてほっとしました。
会社の健康診断結果を受けてから手術当日まで、
気丈に振る舞ってきていましたが、
先生の一言を聞いてやっと、ほっとできたのです。
左脚のリンパ浮腫予防☆座りグセ
リンパ浮腫の原因は、手術でリンパ節郭清をしたことにあります。
そのためにリンパの流れが滞るわけですから、
リンパ浮腫になるという事は理解できます。
でも、休日はなぜ症状が軽いのでしょう。
デスクワークしていると、脚が浮腫みます。
ひどい時は、朝の通勤から違和感を感じてオフィスに着いた時にすでに足首に浮腫の症状が出ていることもあります。
「なぜ、朝から浮腫んでいるの」「なぜ、会社にいると浮腫むの」と振り返ると、
電車やデスクで座っている時の姿勢が気になるようになりました。
腿の付け根が圧迫されていない?これはリンパの流れ滞るよね。
骨盤が前に傾きすぎじゃない?これは腿の付け根が圧迫されるよね?
では、どうすれば腿の付け根の圧迫が緩むのか。
単純な思いつきですが、骨盤を後ろに倒してみました。
背中が、デスクから離れます。
パソコンに向かって前のめりになっていた姿勢から、
姿勢が良くなっています。
左脚のリンパ浮腫が、気にならなくなりました。
試しに付け根を圧迫して座る日は、リンパ浮腫が酷くなります。
リンパ浮腫が治ったわけではないんですが、
座り方次第で予防できることに気づきました。
左脚のリンパ浮腫は、座りグセと減量を意識をするようになってから、劇的な変化を感じています。
【リンパ浮腫発症時と現在の左足】