がん宣告を受けた時の家族の様子
私には、両親と兄家族がいます。
会社の健康診断で要精密検査との結果が出たので、
両親には病院で検査してくると軽く伝えました。
両親も、まさか娘がその時すでに進行した癌であったとは思いもよらなかったでしょう。
検査を繰り返す内に、担当医から「次回はご両親も一緒に」と言われました。
それ以来、母は私が病院へ行くときには毎回付き添ってくれます。
父は、担当医から癌の宣告を受けて標準治療の子宮全摘の話を聞いた時に、涙を流していました。自分も前立腺がんを患っていますが、自分の事より娘の癌宣告の方がショックだったと言います。
兄は、両親から話を聞いてすぐに私に電話をしてきました。「大丈夫なのか。セカンドオピニオンしたのか。」と、医師からの説明を聞いていませんから、一番混乱していました。
家族の中で母が一番冷静だったと思っていましたが、
手術が終わって麻酔が残って意識が朦朧としているまま病室に戻った時、貧血で倒れてしまいました。
側でいつも気丈に振る舞っていた母は、手術が無事に終わったことで、張り詰めていたものが切れたのだと思います。